LOVE LETTER

この不条理な灰色の世の中で唯一確かなことは、きみが愛しくて仕方ないことくらいだった

輝く未来に繋いだその手は

あらしの15周年にあたって色々思い返してみたとき、真っ先に浮かんだ言葉があります。

先日のハワイコンサート。
直前までのファンの不平も不満も妬みもぜーんぶ優しい愛で包み込んで返してきたステージの上で、翔さんが放ったあの言葉です。

『 5人お互い支えて寄りかかりあいながらじゃないと、あの時は1人で立っていられなかった。 』

たしかに、3/5人が辞めたくて初対面に近い関係のメンバーもいた15年前、容赦ない荒波が飛び交う芸能界という世界で、少しでも力を緩めれば飲み込まれてしまう状況の中、彼らはきっと手を繋ぎ共に歩むことでしか息ができなかったのだと思います。潤くんが以前ぽつりと漏らしていたように、彼らは繋いだ手の暖かみを確かめることでしか、己を許してあげられる場所を作れなかったんだとも思います。

でも今はどうなんだろう。当時の物珍しさからは全く想像も付かないくらいなじみをもった嵐、という名前。
それぞれの腕に大きな力と少しの自信をもった彼らは今やソロでの活動も多くなり、メディアに『5つのスーパースターの集合体』とまで言われるようになりました。間違いなく、昔のような『一人では立っていられなかった状況』ではないはずです。

でも、彼らは。当たり前のように、5人でいることを選んだ。

後ろ指を差されようと、誰になんと言われようと、彼らにとって繋いだ手を離すなんて選択肢は、はじめから存在していなかったのです。

だって嵐の活動の源は何かって?嵐なんだもん。個人の活動が増えてきた今でも、というか今だからこそ。最初から嵐の存在は嵐で成り立っていたのです。そばに寄り添うメンバーの存在は、きっと、彼らにとってのはじまりであり、全てであり。五人でいることはそれぞれにとってのアイデンティティなんだろうなーなんて、そんなことまで考えてしまいました。

LOVEオーラスで、『俺らが誰よりも嵐を好きな自信がある』とまで喋ってくれたあの時。嵐への愛で良く分からない感情に陥ったわたしは、涙で良く見えない携帯画面を無言でスクロールしながら『くそ〜〜〜良いやつかよ〜〜〜私も大好きだよおそろじゃん〜〜〜〜』とかほざいていた記憶があります。でももしかしたらあれは、嵐の強い決意と覚悟だったのかもしれない。嵐のために、これからも繋いだ手をはなさない決意。そして覚悟。

だからこそ、今回のハワイは5人にしかわからない意味を持っていたのだと思う。今も握りあっている手を初めて結んだ場所で、もう一度その手をかみさまに見せつけるようにステージに立つこと。もし彼らにとっての最初で最後のわがままがこれなら、本当に、嵐のことが心のそこから好きな人たちなんだって実感してしまうよ。

今日日本史の先生が『チャンスは努力の向こう側にある』って話していたとき、何よりもまず嵐5人の笑顔が浮かびました。きみたちは口をそろえて『運が良かった』というけれど、それは5人が変わらずに15年歩み続けてきた結果にかみさまがプレゼントしてくれたものなんじゃないかななんて。柄にもないことを思ってそっと筆を置きます。

今こうして嵐が表舞台で輝いてるときでも、その裏で悔し涙を流している人たちや、嫉妬や恨みの目で彼らを見ている人たちが少なからずいる。この世界はやっぱりちょぴっと残酷だなあと思います。
でもね、それでも精一杯笑って、精一杯愛してくれる嵐を、私は目一杯大切にしたいと思う。

改めて、15年どうもありがとう。
5人がいれば君らの世界が輝きを無くす日なんて絶対来ないって確信を持てる毎日が、わたしにとってたからものです。